「むし歯や歯周病にならない」
健康なお口を守るために

歯医者の予防治療という言葉を聞いたことがありますか?そもそも予防とは、『悪い事態が生じないように気をつけ、前もって防ぐこと』という意味で、歯科における悪い事態と言えば、ご存知の通り“むし歯”、そして“歯周病”です。むし歯は、むし歯菌の出す酸によって歯が溶かされる病気で、むし歯菌が糖分を吸収することで酸を出します。つまりむし歯は、むし歯菌と糖分が揃って初めて起こります。
実は、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはむし歯菌は居ません。むし歯菌はご両親や周りの人から移り、それがむし歯の始まりとなります。
そしてむし歯菌の感染後、糖分の摂取頻度や量をコントロール出来なければ、乳歯はすぐにむし歯になります。つまりむし歯は、(菌がうつる段階の)感染症と(菌がうつった後の)生活習慣病の2つの側面を持っています。
また、歯周病とは歯茎が細菌に感染することによって引き起こされる疾患のことを指します。歯周病は、正しいブラッシングと歯科での定期検診・プロフェッショナルケアを受けることで防ぐことができます。
高見歯科では、患者さんと協力しながら、むし歯や歯周病予防にアプローチしていきます。
歯の健康を守る予防治療
歯周病予防
ご来院いただいた患者さんの症状により、まずは歯周病の検査を行っていきます。
パノラマレントゲンを撮影し、歯石や骨の状態など、歯の表面から診ただけでは分からない歯茎の見えない部分を全体的に調べます。その後歯周ポケットの検査を行い、患者さんへの歯磨き指導をした上で経過を観察、スケーリングを行い治療をします。
スケーリングとは、衛生士や歯科医が専用の器機を使って、ブラッシングでは落とすことのできない歯石除去やクリーニングを行う治療のことです。
歯周病リスクが下がり、ブラッシングにも問題がない方は、歯周病の安定期治療(再発・重症化予防)に移行します。
定期的に歯医者に通うことがむし歯や歯周病の予防につながり、結果としてむし歯や歯周病になってから治療を始めるよりも治療期間や費用を抑えることができます。
フッ素塗布
むし歯になりにくい歯にするために有効な方法です。フッ素を歯に塗ることにより、歯の再石灰化や歯質強化を促進し、むし歯に強い歯をつくる効果があります。
Coと呼ばれるむし歯になる前の段階でフッ素塗布を行うと、元の歯の状態に治すことができるのも特徴です。
特に乳歯や永久歯の生え初めの時期は、歯が柔らかくむし歯になりやすい性質があるため、むし歯がなくても年に数回塗布することで、高いむし歯予防効果が得られます。
塗布後は30分ほど食事を控えていただくようお願いしています。
むし歯・歯周病予防の第一歩は定期検診に通うこと
むし歯や歯周病は、自覚症状が出てくるころには、すでに治療が必要な段階まで進行してしまっています。
むし歯が進行してしまうと、う蝕部分を削る必要があります。
歯は身体の怪我のように治癒することはなく、一度削った歯はもとに戻りません。
また、歯周病が進んだ状態を完治させることも非常に難しいのが現状です。
むし歯や歯周病は初期の段階で自分で見つけることが困難な疾患です。
早期発見・早期治療でこれ以上ひどくさせないことも大切ですが、
何より大切なことは、むし歯や歯周病になる前にしっかり予防しておくこと。
当院の定期検診では、歯周ポケットの検査やむし歯のチェック、磨き残しの検査などを行い、
検査結果をみながら必要な指導や処置をします。
歯科へ定期検診に通い、歯科医や衛生士と協力しながら、ご自身のお口の健康を守りましょう。